なんとか前回でベアリングの圧入作業が完了したので、今回から本格的にエンジンの組み立てに入っていきます😁
ラビットは2ストのエンジンで、4ストに比べると組み立てや整備は簡単?なのかもしれませんがエンジンがちゃんと組まれていないとバイクは動きませんので、できるだけ慎重に作業していきますw
それでは作業開始します!
クランク圧入準備
保管しておいたクランクのベアリングへ焼付きが起こらないようエンジンオイルを塗ります。
念の為クランクのガタも確認しましたが、問題なさそうなのでそのまま組んでいきます。
シャフトの芯出しについては今回は見送りますw
クランクケースを閉じるとエンジンを始動するまでベアリングをオイルで潤滑出来ないので焼付きを防ぐためにオイルを塗っておきます。
クランク圧入
前準備が出来たらクランクをケース側に差し込んでいきます。
左側クランクケースにクランクシャフトの長い方を差し込んでいきます。
クランクシャフトの圧入にはこんな感じの製品を使いました。
ただし、ラビットのクランクに合うナットが入っていなかったので、組み立てに使うナットを使いました😏
そして、クランクシャフトが長くてインストーラーでは長さが足りなかったため、リアアクスルシャフトのオイルシールを圧入した継ぎ手を間に挟んでクランクを入れましたwww
クランクシャフトの先に付いている銀色の部分を工具に取り付けます。
こんな感じでナットに工具を取り付けます。
そしたらオイルシール圧入につかった継ぎ手をクランクシャフトへ通します。
この状態で工具の上についているナットを徐々に締めていけばクランクがベアリングに圧入されていきます😁
斜めに入らないよう確認しながら作業します😲
圧入が完了したら、
- クランクケースの合わせ面からクランクウェブまでを測ります。
- 反対側のクランクケースの合わせ面とベアリングまでを測ります。
上記の2引く1が0.1~0.25mmになるよう調整します。
確認したところ、先にクランクを圧入したほうはクランクウェブまで33.15mmでした。
サービスマニュアルではクランクウェブの少し出っ張った部分まで測るような記載があったのでここも確認します。
わかりにくいですが、サービスマニュアルには以下のようにあります。
クランクウェブの出っ張りを確認すると、0.35mmだったので33.15+0.35で33.50でした。
反対側のクランクケースの合わせ面からベアリングまで測ると33.75mmでした。
33.75-33.50=0.25mmなのでギリギリ既定値の範囲に入っています。
念の為仮にクランクケースを閉じてみます。
まずはオイルシールが傷まないようにシリコングリスを塗ります。
次にクランクインストーラーをセットします。クランクインストーラーは今度はボルトを使います😁
仮でケースをあわせてみてクランクの動きは特に問題なさそうなので、液体ガスケットを塗って閉じます。
液体ガスケットをクランクケースの合わせ面に塗る前に脱脂をします。
今回使ったガスケットはこれです😁
塗りにくいですがはみ出さないよう作業します。
ガスケットを塗り終わったら先程と同様にクランクインストーラーでクランクを引っ張り斜めに入らないよう気をつけながらクランクケースをあわせます。
完了したら、クランクどうしを規定トルクでボルトどめします。
画像のボルトだけ長いため間違えないように気をつけます😏
ここが完了したら、反対側にも1本止めるボルトがあるので規定トルクで締めます。
これでクランクの圧入完了です!
2ストは4ストに比べて簡単と言われますが、小数点以下の調整が必要な部分があるので結構シビアですねwww
4ストのバイクも今後レストアする予定があるのですが、これより難しいとなると。。。
まあ、どちらにしろやってみたいので勉強と思って今後もチャレンジしていきます笑
それではご訪問有り難うございました!次回もよろしくお願い致します😁
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